茅ヶ崎の海は、加山雄三やサザンオールスターズの影響で、マリンレジャーが盛んな明るいイメージがあります。そのため夏になると遠方からの利用者 や地元住民でにぎわっています。しかし、今も沿岸漁業が非常に盛んで、定置網や地引網、シラス船引等がいたるところで見られます。そこで、マリンレジャー 愛好者と漁業者が友好的に海を利用できるよう、茅ヶ崎漁業協同組合、茅ヶ崎マリンスポーツ連盟、湘南レスキュー隊、その他の行政機関の協力で、茅ヶ崎の海 のルールを策定することができました。
養浜対策のために設置された消波ブロックがある茅ヶ崎東海岸を拠点に、ライフセーバー専用の倉庫がボードウォークのそばに常設されています。ここが当クラブの拠点です。この消波ブロックがアルファベットのTの様に置かれていることから地元ではTバーの愛称で親しまれています。
ヘッドランドができたことにより、付近には砂が蓄積し、海岸が以前より広くなりました。そしてヘッドランドが良い目印になるのか、人々も多く集まり様々
なタイプのマリンレジャーが混在しています。サイクリングロード沿いにはボードウォークが敷設され、きれいな水洗トイレも完備され、されに付近には市営駐
車場があることから、今では年間を通じて多くの方が訪れるようになりました。
このビーチの特徴は消波ブロックがT字型に置かれているため特有の強い流れが発生し、海の状況によってはサーファーでさえ消波ブロックへ吸い寄せてしま
います。またヘッドランドでの釣り人が高波にさらわれてしまう危険性もあるので、波の立つ日は特に気が抜けません。過去にヘッドランド沖のカレント(海
流)に流され、救助に向かうなど、重大事故を寸前で食い止める場面が数多くありました。
夏の海浜パトロールの他に、救急法の講習会やジュニアライフセービング教室など年間を通じての活動が地元の方に理解され、様々なバックアップをして頂けるようになってきました。それに応えるように当クラブメンバーはますます頑張っています。