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海と人の快適なふれあいのために。熱くやさしい心を磨いて、いつも自然を見つめています SURF90 Chigasaki Lifesaving Club

海浜での安全

津波

3.11東日本大震災にて被災された皆様に、心からお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた皆様に、心よりお悔やみ申し上げます。
津波は海域での地震や火山活動、海底の地滑り、海洋への隕石の落下など気象以外の原因によって引き起こされ、海岸線に到達して被害を及ぼす可能性のある 高波のことである。ちなみにハワイに津波の大被害があった際、日系移民がTunamiという語を用いたことからハワイでこの言葉が使われるようになり、被害を受けて設置された津波警戒センターの名称がPacific Tunami Warning Centerとされたことからアメリカではこの語が広く用いられるようになり、その後Tunamiは国際語として定着している。
地震等に伴って海底面の変位が生じると、直上の海面に変位が起こりうねりが発生する。このうねりは発生場所では波長の間隔が2分から1時間以上のものがあ り100キロメートルを越すなど波長が長く(通常の風により生じた波では間隔が概ね10秒、波長約150メートル)、波高も高くないが、波として海面を伝 わり陸地に近づくにつれて波高が増幅され津波となって陸地に押し寄せる。

津波の発生と特徴


津波の高さは水深が浅くなると急激に高くなる。また、津波の伝わる速度は水深が深いほど速い。平均深度が4,000メートル程度の太洋では伝播する際の エネルギー損失が少なく、時速800キロメートルに達し、太洋を隔てた震源地で生じた津波が十数時間かけて太洋を横断して沿岸域に被害をもたらすことがあ る。
水深が浅くなるとスピードが低下するが、上記の条件の場合、水深40メートルで時速70キロメートル以上であり、人間が走って逃れることは非常に難しい。
一般的に水中地震では3〜5個のはっきりした波を隆起させ、2もしくは3番目の波が最も大きくなる傾向がある。
津波の第一波が襲来する前に引き潮が発生するのは震源地より陸側で沈降が生じたケースであり、全てのケースで当てはまるわけではない。

津波の危険(かながわ防災読本より)

1)海岸地帯で地震を感じたら直ちに避難
強い地震(震度4以上)や長い時間の揺れを感じたら、直ちに海岸から離れ、急いで高台などの安全な場所へ避難しましょう。
2)揺れが小さくても油断しない
 感じた揺れがれ(震度)と地震の規模(マグニチュード)は別です。小さな揺れでも大きな津波になることもあるので、決して油断してはいけません。
3)津波は繰り返し襲ってきます
 第1波よりも第2波、第3波の方が高くなることがあります。荷物をとりに戻ったり、様子を見るために海岸へ近寄ってはいけません。
4)津波のスピードは
 津波の伝わる速さは時速数百kmにもなる場合があり、津波が見えてからでは逃げ切れません。
5)正しい情報で冷静な行動を
 テレビやラジオ、防災無線などで正しい情報を入手し、冷静な行動をとりましょう。

オレンジフラッグ



海でレジャーを楽しんでいると地震の発生に気が付くのが遅れがちです。浜でオレンジフラッグが出ていたら津波の危険の合図です。ただちに海から上がり高台に避難してください、ヘッドランドビーチの場合、国道1号線方面へ避難し、鉄筋コンクリート建ての建物の上階へ避難してください。詳しくは下記の津波ハザードマップをご参照ください。

関連資料


離岸流(リップカレント)

寄せては返す波の調べ・・・なんとも心癒される思いですが、この「返す波」が時にはとても恐ろしいものになります。
普通、寄せた波は素直に帰っていきますが、海の状況などによってはとても強い力で帰っていきます。これが「離岸流(リップカレント)」です。
浮き輪で浮いていたら知らないあいだに流されてしまったという経験はありませんか?もし流された方向が浜とは逆の沖の方向であった場合は「大変だ!急い で浜に向かって戻ろう!」と大抵の人は思います。流れに逆らって泳ぐのでなかなか前に進みませんすると「やばい!、ぜんぜんもどらない!」とますますパ ニックに陥ります。その結果事故に繋がってしまいます。

離岸流に流されないようにするには

こどもだけで海に行かない
必ず大人と一緒に行こう。大人はこどもから目を離さないようにしましょう。
海に入る前に海の情報を得よう
ライフセーバーがいる場合、聞いてみよう。また、インフォメーションボードも出ているのでそれをチェックしましょう。
潮の流れや満潮・干潮の時間が分かります。 
周りと比べて一部分だけ波が立たない所には入らない
このような場所は離岸流が発生している可能性があります。
海に入る前に浜の目標物を2つ以上確認し、海に入ってからも時々確認しよう
自分の位置を常に把握します。もし、位置が変わっている場合は流されているので一度海から上がり別の場所に移動しましょう。
目標物が1つだけだと位置の確認がしずらくなります。また、船やヨットなど動くものは目標物にしてはいけません。

流されてしまった場合はどうすれば良いか

近くに人がいたら助けを呼ぼう
まず、浜の人に助けてサイン(片手を頭の上で左右に振る)を出します。それを見つけた浜の人は近くにライフセーバーがいたら連絡しましょう。
こどもしかいない場合は泳いで助けにいってはいけません。
現在位置を確認して深呼吸しよう
あせってはいけません。むやみに動くと無駄な体力を消費してしまいます。冷静になり自分の位置を把握し、溺れないように大きく息を吸って浮かびましょう。また、浮くものを持っている場合はそれにつかまり落ち着きましょう。
流れに逆らわずに離岸流から逃げよう
沖に流されたと気づけば普通流れに逆らって浜に向かって泳ぎますが、これはエスカレーターを逆向きに進むようなものです。このような場合は流れに対して 真横に泳ぎ、流れを抜けてから浜に戻りましょう。また、泳力がある場合は浜に向かって斜めに泳いで戻りましょう。
流れを抜けてからは、顔が水面上に出て比較的楽に泳げる平泳ぎが良いでしょう。
浜まで泳いで帰れそうもないほど遠くまで流されてしまった場合は無理に泳ぐと危険です。浮いて救助を待ちましょう。

ヘッドランドでの注意点

T-バーの付近では返す波の流れがT-バーに沿っています。なので、
T−バーの真横では遊泳しない
江ノ島側で流されると消波ブロックの裏側に流され、波がきた場合消波ブロックにたたきつけられてしまいます。
特にサーフィンの波待ちで知らない間に流されるケースが多いので注意しましょう。